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物事を継続するために必要なこと―読書メモ:『読書会入門 人が本で交わる場所』

 本を学びに繋げるためには、インプット(本から情報や知識を得ること)とアウトプット(得たものを自分なりに咀嚼し,他者に向けて発信すること)の両方が必要。著者が読書会を開くようになったのは、「インプットの期限」「アウトプットの場」「仲間同士によるゆるい相互監視の状況」を設定することで、学ぶ手段としての読書を継続できる仕組みをつくりたかったから、とのことである。

『楽しめるようになるまではそれなりの辛抱が不可欠』(p97)という部分にもつながるけれど、読書に限らず何の束縛もない環境において自分の意志で始めた活動(趣味とか勉強とかスポーツとか)を継続するのって本当に難しい。何かの活動に本腰を入れようと思ったときは、それを続けざるを得ないような環境や仕組みを整備することをまず意識するようにしたい。

 

 ただ、読書会というシステム自体は自分に向いていなさそうだなと感じている。

例えば著者が開催している読書会は「月に一回、課題本を読んできて、それについて語り合う」というものだが、出される課題本が自分にとって興味の惹かれるものばかりとも限らないし、継続して参加するのは難しいだろうな、と思う。興味がある本ですら読み切るのが苦手で積みがちなので、興味の持てない課題本を期限までに読了するというにはいくら辛抱といえども自分にとってはキャパオーバーである。以前一度だけ読書会に参加する機会があったのだが、課題本が難解かつ興味の持てないものだったので、極めて退屈だった。自分で主催するにしても、どういうやり方なら継続できてかつ人が集められるか、というのは現時点ではちょっと考えつかない。

 

 対話の場としての読書会には魅力を感じるけれど、アウトプット手段として継続的に取り組める可能性があるのは、とりあえずはこうしてブログ書くことなのかなあ、と思う。現状は気が向いた時に書いてるだけだけど、仲間内で「月に1or2回読書記事を書く」みたいな協定結んでやっていくとかできたらよさそう(ゆるぼ)。

 

読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)

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